旧前田侯爵邸(駒場公園)と東京国立博物館
重要文化財に指定されてから知った旧前田家本邸と、東京国立博物館”和様の書”展に行ってきました!
旧前田家本邸(駒場公園)
旧前田家本邸は加賀百万石前田家の当主だった利為侯爵の駒場邸跡。
いまは駒場公園として開放されている。
もともと藩邸がここにあったんだっけ?とか思っていたけど、この地に邸宅を構えたのが昭和4年(1929)。ここ100年以内の話だったんだなー。ちなみに藩邸はここhttp://www.ut-life.net/guide/map/hongo/akamon.phpか…。
☆和館
ここは予約をすれば茶室と和室が使えるよう。庭園が綺麗。
庭園はこんな感じ。外に出られないのが残念。立派な鯉が、優雅に泳いでいた。
こんな和風の家に住んでみたいものです…
☆洋館
所有者を整理すると、
前田侯爵→死後はどなたかへ→終戦後は占領軍→連合軍司令官→東京都→目黒区
という感じだろうか。だからあんまり前田侯爵の家財が残ってなかったんだな。
中はこんな感じ。↓
上左:階段(1階)
上右:二階にある前田侯爵夫妻の部屋(2階)
下左:書斎(2階)
下右:長女さんの部屋(2階)。次女と三女の部屋もあるけど、姉妹ではこの部屋が広い!自分と逆だな!
他にも従者さん・女中さんの部屋や会議室など、お部屋がいっぱい!
ちなみに11:30から1階の入り口付近のお部屋でちょっとしたカフェもやっているようです。
ちょっとびっくりだったのが、どっこにも前田家の家紋が入ってないなーとか思ったけど、昭和だから、そんなもんかとも思ったり…。
洋館・和館どちらも入館無料!
お屋敷めぐりも楽しいかもと思ってしまった今日この頃。
鍋島家のお屋敷もこんなふうに残っていたら良かったのになぁ…
東京国立博物館「和様の書」
その足で今度は上野へ!目的は東京国立博物館でやっている、「和様の書」!
世界記憶遺産に指定された『御堂関白記』が見てみたくて行ってきた。
気になった作品について感想を↓
☆『御堂関白記』
全部、道長の自筆の日記なのかと思ったら、部分的に書いていて、後は違う人が書いているってことを初めて知った。紙に罫線が引いてあって、日付とか出来事をきれいに分けて書くようになっていて、実際に細かい字で丁寧に記録されているのに、道長が書いた部分だけ罫線お構いなしにでかい字でなにやら書いてあってウケた。自分、字を見ても人柄とかわからないけど、これだけは道長の人柄をうかがうことはできたぞ!
☆消息(おね宛)
おねねさまに宛てて書いた、秀吉の手紙があって、キャプションを読んでいたら「巧まない字」って書いてあった…!巧まないって、うまくない・綺麗じゃない字ってことだよね??学芸員さん、厳しい…!と思って吹き出しそうになった。
☆書状(与一郎宛)
与一郎は細川忠興のこと。織田信長が10代半ば(15歳くらいだった気がする)の細川忠興に自筆で送った書状。褒めてるらしい。10代で…忠興すごい…!!
☆藤原佐理が書いたもの
三蹟の一人。字が綺麗な人は、しっかりした人とか勝手な先入観持ってたけど、この人のおかげでそんなイメージ吹き飛んだ!
『離洛帖』
有名だし、国宝に指定されているから、書いてある内容も素晴らしいんだろうなって思っていたら、赴任先に行く途中で摂政の藤原道隆にあいさつするの忘れたから、なんとかしてくれー!って、妹の息子に宛てて書いた文。こんな内容が国の宝に指定されているなんて、本人も思うまいよ。
書状(国申文)
色々な無礼や失敗について詫びている文。
離洛帖とこっちのどっちかが、最初は綺麗に書いていて、次第に誤字脱字構わず書き進めてるものだった。ってキャプションに書いてあって、見る人みんな吹き出してた、ホントに!結構いい加減な人なんだなー、藤原佐理さん。
前半後半で入れ替わる作品もあるみたいだから、後半また行こうかなーと迷っている最中。和様の書仕様のケーキ食べたいしなー。
★東京国立博物館のおまけ
あんまり今まで気にしていなかったけど、法隆寺宝物館へ向かう途中にも展示品はある!
*黒田家江戸屋敷の鬼瓦
現在の外務省のある場所に、かつては筑前福岡藩黒田家の屋敷があり、そこで使われていた鬼瓦。
*旧因州池田屋敷表門(黒門)
じゃーこっちは黒田家の門?と思ったら、こっちは池田家らしい。もともと丸の内にあったお屋敷の門を明治時代に再利用されて別の方が利用し、昭和にここに移された。
土日は門がオープンされているが…
16:00を過ぎると閉門してしまうので注意!