春を呼ぶ
昨日、東大寺二月堂で”お水取り”が行われ、たくさんの人がお松明を見に訪れたそうで。
いつか、3月12日の“お水取り”を観に行きたいものですなぁ。
先日3年ぶりに東大寺の修二会を観に奈良に行ってきました。
と、いうわけで、お水取りミッションスタート!
mission1:お松明を鑑賞せよ!
mission4:耳を澄ませば #奈良散歩2016 posted by (C)青衣
“お水取り”は3月12日にしかやらないけど、お松明は3月1日~14日まで毎日見られる。
mission3:お松明を目撃せよ(3) #奈良散歩2016 posted by (C)青衣
日程によってはお松明の様子が違うみたいです。12日のお松明が一番有名。写真は3月4日のお松明の様子。
お水取り(修二会)は大仏開眼供養が行われた751年に始まり、今年で1265回目。どんなことがあっても中止をしたことがないことから、“不退の行法”と呼ばれている。
mission2:遠敷明神に挨拶せよ!
mission1:遠敷明神に挨拶せよ #奈良散歩2016 posted by (C)青衣
遠敷明神は若狭国の神様。お松明の後に二月堂内で深夜まで練行衆と呼ばれる11人の僧が五穀豊穣・国家安泰等々を願ってさまざまな作法が行われ、その一つに神名帳(全国の神様の名前を記したもの)を読み上げて二月堂にお招きするものがある。遠敷明神も読み上げられたが、釣りをしていて遅刻してしまった。お詫びに甘水を湧かせようということでできたのが
閼伽井屋(若狭井)。
遠敷社は遅刻した遠敷明神のために作られたようだけど、自分には井戸を造った遠敷明神へのお礼に見える。
神名帳は眺めているとご近所の神社の名前が載っていたりするかもよ。
mission3:東大寺で“鵜”を見つけよ!
mission2:東大寺で“鵜”を探せ #奈良散歩2016 posted by (C)青衣
mission2に関連。閼伽井屋の屋根をよく見ると、鵜がいる。この井戸と鵜の関係は、遠敷明神が甘水を湧かせる際に岩の間から白鵜と黒鵜が飛び出してきて、井戸を作ったという伝説に由来する。
3月2日に福井県小浜市でお水送りが行われ、昨日(12日)、この井戸に届いたようで。
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二月堂内での行法は女性なら局で、男性は礼堂に入って見学をすることができる。礼堂で見学するには手続きが必要みたいだけど、自分は女ゆえ知りません。
局からだと、礼堂内はよく見えるけど、更に奥の部屋、内陣の様子はとちょう(漢字がわからな…)と呼ばれるカーテンがあって影しか見えない。
mission4:実忠忌を目撃せよ!
3月5日はお水取りを始めた実忠和尚が、お水取りの最中に須弥壇の下へ隠れて二度と戻らなかったという伝説にちなみ、実忠の命日とされる。
mission5:「青衣女人」を聞け!
お水取りで一番楽しみなの、過去帳の読み上げ!!有名な人物がたくさん登場するので、眺めてると楽しい(自分だけか)。過去帳(東大寺上院衆中過去帳)は東大寺と有縁の者が記されていて、聖武天皇や行基と言った東大寺創建に関わった人や、頼朝や重源と言った再建に関わった人、戦国期の修理にかかわった徳川家康などなど名前が記されている。その中に過去帳一の不思議さん「青衣女人」が聞きたくて、15:30くらいから二月堂の局でスタンバイしてたんだけど、今年はよく聞き取れませんでしたorz3年前に行った時は音一つせず、良く聞こえたんだけどなー。
https://twitter.com/99AB4E_5317178/status/309076817006960642
昨日は神名帳と過去帳を生で聴くことができて、感動した。神名帳は『遠敷大明神』を、過去帳は『集慶』『重源』を聞き漏らしてしまった。『頼朝』からいきなり物音しなくなって、みんな『青衣女人』を聴きたかったんだなぁ。最後のほうはほとんど聞き取れなかった。『公慶』は読み上げたのかな?
— 青衣 (@99AB4E_5317178) 2013年3月5日
ちなみに、3年前に聞き取れなかった『公慶上人』の名を聴くことができたので良いです。
あと、この時期、奈良国立博物館でやっている「お水取り展」で二月堂縁起絵巻と東大寺上院衆中過去帳が展示されるんだけど、どちらも青衣女人さんがいる部分の展示ではありませんでした。今年は青衣女人さんに嫌がれる年だったみたい。
ミッション6:“走りの行法”を目撃せよ!
修二会は率天という天界で行われていて、それを見た実忠和尚が始めたいと思い、天人に尋ねたら「こっちの1日は人間の400年なので無理だよ」って言われて、実忠和尚が考えたショートカット技。練行衆が二月堂内陣を走り、時おり礼堂に来ては五体投地を行う。このときだけとちょうを開けてくれるので内陣の様子が見られる。
実忠和尚が行った兜率天への入り口が残っていたりする。
興味のある方はぜひ笠置寺へ。
お水取り(修二会)は深夜までかかる。3月6日午前1時半の、二月堂から見た奈良市街地の様子。意外と明るい。大きな屋根は大仏殿、手前の木は良弁杉。
あと2日で満行を迎えるので慌てた(A´皿`)今年は行けてよかったなぁ。できたら毎年、違う日のお水取りを見に行きたいんだよね。
久しぶりの奈良だったので、お寺もあちこち巡ってきました。